アスパーガールが定型に擬態した結果
付き合ってほとんど日が経っていない時に書いた記事に、すでに冷めきっているというワードが出ているのは笑うポイントですね。
先日、この記事の彼と別れました。ただ私にとってよかったのは、タイトルにも書いたように、私は完全に定型に擬態できていることがわかったことです。それが原因で別れたとも言えますが。
私の診断はアスペルガー症候群ではなく広汎性発達障害ですが、診断書では
- 相互的な社会関係の質的障害
- コミュニケーションのパターンにおける質的障害
- 限定した常同的で反復的な関心と活動
すべてにチェックが入っていますし、自分でもかなり傾向はあると思っています。
言われたことを字義通りに受け取る、意識しないとにこやかに振る舞えない、知らない人(職場に来た業者)を無視してしまう、等々挙げていけばキリがないくらいです。
ただ私は、適応障害で退職し、そのあとに働き始めた職場で表面上は普通の人として振る舞える程度には演技力を身につけました。
よほど心を開いた相手以外には作り笑いしかできませんし、休憩時間も常に戦闘モードというか擬態スイッチをONにしているので疲れることは疲れます。フルタイムでやる自信は今のところありません。
そしてその擬態スイッチは、一人でいるときか、心を開いた人の前以外では常に入ります。
そう、彼氏の前でも。
アスペルガーは空気が読めない、というのはよく言われます。実際は読んだもののそれに対応することができない、ということはよくあると思います。
私は後者で、基本的に空気を読むことができます。そして考えてから動く(もしくは話す)か、学習によって獲得したパターン的な行動を取ります。
彼氏の前でもおそらくその場にふさわしいと思われる表情を作り、考えた言葉を話していました。
彼からすれば普通にコミュニケーションが取れていて、精神的にも通じていると思っていたのでしょう。ただ私は、心を開くには至らず、延々と演技をしていました。会っているときはもちろん、一日に数度のLINEですら。
ものすごく疲れました。
ずっといつ別れるかを考えて過ごすのが嫌になって、話すために連絡を取りました。
他にも原因はありましたし、まあそもそも性格が合わなかったのかもしれません。セクシュアリティの問題もあったので。
ただ、別れ話をした時の彼の態度から、擬態が成功していたのは確かでした。
セクシュアリティの話はまた別で書くとして、定型に擬態するのも良し悪しなのかもしれないと少しだけ思いました。しかし擬態しなければ日常に軋みが生じるのでやめることはできない……。