発達障害と片づけ
片づけが得意か?と聞かれれば答えは否。
個人の感想ですが
要・不要の区別をつけ、いらないものを捨てるということが一般的な意味でできるようになったのはコンサータを服用してからです。コンサータ服んでからものすごく部屋が片づきました(当社比)。
片づけるためにどう行動する必要があるのか、というのは発達障害を持つ人にはおそらくかなり難しい。なぜなら散らかっている状態とは?というところから始めなくてはいけないからです。
ASDの凝り性・収集癖とADHDの好奇心旺盛・多趣味の組み合わさったわたしの部屋はすごかった。足の踏み場もない状態で、いつも探し物が見つからない。こだわりがあるから親に片づけられるのも嫌でちょっとでも物が動いていたらものすごく怒る。…というのをずーーーーーーーーーーっとやっていました。
でも今ならわかります。興味があちこちに向いてしまい、ひとつひとつを追求した結果、モノが大量にあふれて情報量も多くなってどんどん混乱していく。
部屋が汚い→掃除しなさいと言われる→片づけから始めないといけない→片づけしていても正しい状態がわからない上にすぐ気が散ってしまう→掃除にたどり着けない→「掃除しなさい」が完遂できなくて自分を責める→部屋が汚い→…
できないできないのスパイラルだったのだと。
こう書くと解決方法は服薬しかないように読めてしまいますね。わたしもそれ以外に方法があったのかわかりません。もしかすると、服薬しないままでも(もっと時間をかければ)「まあ片づいてる」くらいまでは持っていけたのかもしれない。
余談ですが、わたしは自分の発達障害を疑う前から「凝り性」と「飽き性」が交互に訪れることに気づいていました。沼に落ちればまっしぐらに沈むくせに出ればすっかり忘れてしまう。流行りのジャンルにもほとんどハマらない。そのうち「根がオタク気質である」ことにも気づきます。
おそらく就活〜就労において挫折しなければそのままだっただろうと思います。“普通”と“普通じゃない”の境目なんてそんなものだし、だからこそグレーゾーンで苦しむ人は多いのだとも。
休職、そして退職。コンサータからストラテラ へ
タイトル通りです。少し前に休職期間を繰り上げて退職し、その翌日からコンサータの服用を中止しました。コンサータをやめたのにはいくつか理由があります。
ひとつは、一度服み忘れた日があったこと。けれど、服み忘れに気づかないまま一日を過ごしました。何事もなく。なんだ、コンサータ服まなくても大丈夫じゃないか。
まあ当たり前と言えば当たり前です。服用を始めるまで二十数年間、何もなしで生きてきたのですし。
もうひとつは、コンサータを服むと、たとえ体が疲れ果てて動かないような状態でも勝手に体が動いてしまう、という現象があったこと。
休めない、休むべきであっても「休息する」という判断ができない。医師いわく、「うまく動いていない脳を無理やり全開にして動かす薬だからそうなる」とのことでした。そして、基本的にはストラテラを推奨していると。(私がコンサータを処方されたのはどうしても仕事ができず辛いと訴えたからです)
ADHDの診断を告げられて1ヶ月半後から休職に至るまでの約1ヶ月、コンサータを服用していました。そして服用をやめてから、少し外出しても夕方には家で動けなくなるくらいには体力がなくなっていることに気づきました。もしかすると体力はかなり前から、コンサータを服用し始める前にはすでに底をついていたのかもしれない。それを無理やりコンサータで動かしていた、だから休職寸前には一週間に一度以上発熱が起きたりしていた…。
仮説ですが恐らくそうだったんだろうと思います。適応障害で食事が摂れなくなって、食べても吐いたりしていたことも影響しているでしょうが。
ストラテラは徐々に脳の前頭前野を発達させる薬だそうです。医師からは「効くのを楽しみにしていてください」、家人からは「コンサータなしの方がみつっぽくて良いと思うよ」と言われました。楽しみに待っていようと思います。
視覚過敏にブルーライトカットメガネ
いろんなものが眩しくてつらいことが続いていました。
疲れもあったのかもしれませんが、対策としてUVカット99%+ブルーライトカット38%の度なしメガネを買いました。JINSで税込3240円。
やや黄色がかった視界になりますが、コピー用紙が白くてぎらぎらする、太陽光がまぶしくて辛い、といった視覚過敏にはかなり効果があるように感じます。最近はこのメガネと前の記事に載せていたキングジムのノイズキャンセリングイヤホンが外出の標準装備になっています。
ノイズキャンセリングイヤホンを買う前は、騒がしいところへ行くとウォークマンで歌詞のある曲を流してごまかしていました。けれど、それは「騒音」の上に「曲」と「歌詞」という情報を重ねてしまって、余計に疲れていたのかもしれないと気づきました。少しでも楽に過ごせるように、またいろいろ試していきたいなと思います。